おうち英語のサポートとして何かを利用しようと思ってもその選択肢はさまざま。
どれがお子さんにとって良いのか、迷ってしまう方も多いと思います。
そこで今回は、学齢期前のお子さんが英語を学ぶことのできる場所
- 大手英会話スクール
- オンライン英会話
- 英語レッスンを取り入れた幼稚園
- インターナショナルスクール(プリスクール)
- 幼児向け英語教室(英語リトミックなどの個人教室)
について、レッスンの形態や費用、そしてメリット・デメリットを比較してみました。
目次
大手英会話スクール
キッズ用の大手英会話スクールには、イーオンやECC、ベルリッツ、Benesseなどがあります。多くの大手スクールでは、ホームページでレッスン内容や方針などを確認することができるので、興味があればぜひ調べてみてください。
サポート体制がしっかりとしており 、保護者が英語に自信がなくても、安心してお子さんを通わせることができるのが大手英会話スクールの特徴です。
レッスン形態
少人数でのグループレッスンを取り入れているところがほとんどです。マンツーマンでのレッスンを受けることができる場合も多いですが高額になります。 1レッスンの時間は50分程度です。
内容
グループで楽しみながら英語に親しむ、というスタイルを取っているスクールが多いです。はじめて英会話スクールに通う場合も安心して取り組める内容になっています。
必要な費用
毎月のレッスン料の他、入会金や教材費、設備費などがかかります。スクールやレッスン内容によって差はありますが、平均して毎月1〜2万円ほどが目安となります。
メリット
- レッスン内容の選択肢が多い
- レベルに合わせたクラスに通うことができる
- さまざまな国から先生が来ているため、多様な英語に触れることができる
- カリキュラムがしっかりしており、どのレッスンでも一定の水準が保たれる
- 駅近にあることが多い
- レッスンの日時が決まっているため、 継続しやすい
デメリット
- レッスン日時の融通が利きにくい
- 先生の入れ替わりが多い
- 費用がやや高め
オンライン英会話
オンライン英会話は、スカイプなどを使って行われます。
自宅というリラックスした環境で手軽に英語学習ができるのがポイントです。
また、レッスン内容としては会話が主となるため、英語での積極的なアウトプットをさせていきたいときにおすすめです。無料体験を行っているところも多いので、興味がある場合はぜひ一度試してみることをおすすめします。
レッスン形態
マンツーマンでレッスンを行うことがほとんどです。まれに少人数でのグループレッスンを取り入れているスクールもあります。 お子様向けのオンライン英会話の場合、時間は集中力が続く30分程度としているところが多いです。
内容
英語での会話が主ですが、子ども向けのオンライン英会話では、段階ごとにカリキュラムが決まっていることが多いです。お子さんが飽きないよう、興味を持つようなゲームを取り入れたレッスンなど、さまざまな工夫が見られます。
必要な費用
数千円というリーズナブルな価格でレッスンが受けられる場合が多いです。また、一定の月額料金で親子や兄弟でレッスンを受けることのできるプログラムもあります。教材を必要としないところが多く、レッスン料だけで気軽に受けることができます。
メリット
- 個人のレベルにあったレッスンを受けることができる
- 基本的に予約制となっているため、自分たちに都合のいい時間を選ぶことができる
- 通学する必要がなく、時間を有効に使える
- 親がそばで学習の様子を見守ることができる
- さまざまな国の先生と話す機会を得ることができる
デメリット
- レッスンの間、画面から離れない集中力が求められる。
- 先生の質が一定ではない
- 親がフォローする必要がある
英語レッスンを取り入れた幼稚園
最近では、スケジュールの中に英語教育の時間を取り入れていたり、課外活動として英語教室を開いたりしている幼稚園が増えてきています。お子さんの入園する幼稚園を探すときに、英語教育にどのくらい力を入れているのかということも、選ぶポイントのひとつとしてみてはいかがでしょうか。
レッスン形態
幼稚園の英語学習への熱心さによっても異なりますが、週1〜2回の頻度で1時間ほど、ネイティブの先生が授業を行うことが多いです。スケジュールの中に組み込まれている場合は、普段のクラスのなかで、課外活動の場合はクラスは関係なく集まって行います。
内容
基本的な挨拶や、かんたんな単語などを教わります。少人数ではないため、会話をするというよりは英語を教わるといったイメージです。
必要な費用
英語教育を取り入れている幼稚園は、一般の幼稚園に比べると保育料が高いことが多いようです。また、課外活動の場合は保育料とは別に費用がかかりますが、リーズナブルな価格設定になっている幼稚園がほとんどです。
メリット
- 慣れ親しんでいる場所で行うためリラックスして取り組みやすい
- お友達と一緒なので楽しめる
- 親が安心して預けられる
デメリット
- 内容としてはお遊び程度
- お友達と一緒なので日本語で話してしまいやすい
インターナショナルスクール (プリスクール)
インターナショナルスクールの中でも、学齢期前のお子さんが通うスクールのことを 「プリスクール」と呼びます。小学校から始まるインターナショナルスクールよりも数は多く、全国各地で見られます。
レッスン形態
登園から降園まで、英語のみで過ごします。多くのプリスクールではネイティブの先生と日本人の先生が在籍しており、英語が分からないときにはフォローできるような体制となっています。
内容
先生たちと英語でやりとりをする中で会話力をあげると同時に、アルファベットを使っての簡単な読み書きなど、勉強の時間もあります。また、英語圏の文化なども学んでいきます。
必要な費用
一般的な幼稚園と比べて、倍以上の保育料がかかることもあります。スクールによってかなり差があるため、ご家庭の経済状況に照らし合わせて選ぶ必要があります。
メリット
- 園生活を通して生きた英語を学ぶことができ、自然な会話が身に着く
- 多様な文化を知ることができる
- 海外の子どもたちと仲良くなれる
デメリット
- 日本語の発達が遅れる可能性がある(という意見もあります)
- 日本的な常識を身につける機会が減る可能性がある
幼児向け英語教室(英語リトミックなどの個人教室)
英語教室の中には、帰国子女の先生や、日本に住んでいるネイティブの先生が個人で開いているところがたくさんあります。また、リトミックを取り入れていたり、スポーツ・ダンスを英語で教えたりといった、ホビーとイングリッシュを合わせた「ホビングリッシュ」と呼ばれる教室も増えてきています。
レッスン形態
教室によって、レッスン形態はさまざまです。個人で開いている教室は、マンツーマンレッスンを行っているところも多いです。
内容
こちらも教室によってさまざまです。会話を重視しているところもあれば、勉強を重視しているところもあります。英語リトミックの場合、英語を得意とする先生と、音大卒の先生とで、重視するものが英語かリトミックか異なる場合がありますので、一度先生とお話しして確認することをオススメします。
必要な費用
個人で行っている英語教室は、大手に比べて価格が低めに抑えられていることが多いです。また、教材などを購入する必要もほとんどなく、リーズナブルです。ホビングリッシュは、逆に一般的な英語教室よりも費用は高くなります。ですが、英語と他の習い事を別々に行うよりは、安く抑えられることもあります。
メリット
- 個人教室の場合、継続して同じ先生に習うことができる
- 家の近くにあることが多い
- ホビングリッシュの場合、楽しみながら英語を学べる(イマージョン教育)
- ママ友ができてモチベーションが維持しやすい
デメリット
- 個人教室の場合、先生のレベルが様々
- 生徒数が少ないためレベルに応じたクラスが作られにくい
- ホビングリッシュの場合、学べる英語に偏りが出てくる