わが家の子育て方針にピッタリだった本をご紹介させてください!
他の育児本や、子育て番組などの内容とはだいぶ異なりますし、著者自身も”かなり手きびしい内容”と言っていますが、それだけに子育ての本質をストレートに教えてくれる内容になっています。
ご家庭ごとに確立された子育て方針があるかと思いますが、視野を広げるためにも、また、子育ての原理原則を理解するためにも、一度は読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみにわが家では「ようやく同じ方向を向いている子育て本に出会えたね」とむしろ安堵してしまいました(笑)
まず帯から強烈、だと思います…
目先の損得勘定に気を取られるキリギリスのような親。
将来のことを考えず、今のムードに流されて揺れるクラゲのような親。
そんな大人の子育ては、かなりキケンなものなのです。
子どもに”苦労”をさせられますか?
子どもに”がまん”をさせられますか?
子どもの”苦労”や”がまん”を、しっかり激励してあげていますか?
ブレない土台や羅針盤。それがプリンシプル[=原理・原則]。
プリンシプルを求めることは、親と子の成長に欠かせません。
プリンシプルのある子育てに全力で取り組みましょう。*本書には、親にとってシンドイ姿勢を求める提言など、カゲキな発言が含まれています。
目次
特に気になるところをピックアップしました
キリがないくらい取り上げたいところがあったのですが、その中でも厳選して4つだけピックアップさせてもらいました。
p.44 家庭でのルールの守らせ方
子育ては練習の連続です。
ルール(お約束)を設けて何度も練習してください。
そして子どもがきちんとルールを守れたら、赤飯を炊いてお祝いするくらい大げさに褒めまくってあげるのです。
ルールを伝えて終わりでは不十分。
練習を重ねることが大切です。
p.73 「子ども」の奥田流分類
0歳児はもも組さん、1歳児はりす組さん、3歳児はらいおん組さん。
子どもを「子ども」としてひとくくりにするのではなく、段階的に受け入れ方を変えていくべきです。
「子ども」とひとくくりにしているから接し方がわからなくなるのです。
p.135 うまい叱り方とダメな叱り方
「今度やったらおしおきよ」
「もう二度としないね」
こうした「説得」をくり返すことが最良の子育てとカンちがいしている親がたくさんいます。
イエローカードをちらつかすだけの大人を子どもは見ぬいています。
やってはいけないことを教えたいならときには一発レッドカードをだす勇気も必要です。
p.176 感情コントロールの大切さ
怒りやすい性格、キレやすい社会。
性格や社会のせいにするのはかんたんです。
しかし、これらの性格はほとんど形成されたもの。
つまり、感情のコントロールは育て方ひとつです。
子どもの頃から適切な練習によって、自分の怒りをマネジメントすることができるようになります。
まとめ
子育ての軸が欲しい方、子育て方針に悩んでいる方にはぜひオススメしたい一冊。バイリンガル育児を楽しくつづけていくためにも、お互いの気持ちを尊重しあう健全な親子関係が必要だと思います。
他にも
”わがままとがまんは、両方を育てないといけない”
”サッカーと同じように子育てでも、レッドカードで一発退場があるとふだんから教えておくことが必要”
”「かわいい」と思うのはいいけれど、「かわいそう」と思うなかれ”
”絶望的なのは、ルールを守ることを甘く考えている大人です”
など、耳障りのよいフレーズはなく、それだけに「子育て」という現実と真剣に向き合わせてくれる書籍です。
この本の目次です
親に求められる姿勢
- 不登校児のお母さんに、私がだした処方箋
- 私はブラックジャック!?
- 家庭出張型セラピーで出会った子どもたち
- まずは聞く耳をもってください
典型的なダメ親とは
- ムードに流されるお母さんたち
- 世間に漂う風潮を疑ってみたことがありますか
- 大切なのはわが家のルール
- 病気になるのはとてもかんたん
わが家のルールのつくり方
- ルールをつくるのはむずかしいことじゃない
- 決めたルールを日々伝えよう
- 「手がかからない子」なんていない
家庭でのルールの守らせ方
- たった1時間でルールは教えることができる
- 叱り下手の親も成長できる
- まずは他愛のないことをルールに
- ルールが守れたら大絶賛せよ
親と子の立場と役割
- 子どもの言いなりになる親や祖父母
- 新米の乗組員を船長にしてはいけない
- 子どもの将来のために考え方を変えてみよう
目指すべき家族のあり方
- 子どもが友達との約束を破ったら?
- コロローソの「3つの家族」とは
- 目指すべきは「土台家族」です
- 「自分が好き」という自己肯定感をもてる子に
- 「土台親」は子育てに手間を惜しまない
「子ども」の奥田流分類
- 受け入れるだけが愛情じゃない
- 段階的に要求を聞きわけることが大事
- 「子ども」とひとくくりにしてはいけない
- 要求充足率を段階的に変えていきましょう
自立をうながす育て方
- ニートは社会問題ではなく家庭問題
- 人間の親は子どもの翼の羽をむしりとってしまっている
- 夢や希望だけでなく、現実のきびしさを教える
- ちょっとだけ私の場合を
ストレスを乗り越えさせる
- 子どもをダメにするセンチメンタルな父母、祖父母
- ストレス悪玉説を捨てましょう
- 大学生なのに、わが子は4歳?
子育てに役立つ催眠、魔法
- 「10代は疲れない!」
- 「病は気から」と思っていればいい
- ”がばいばあちゃん”になろう
失敗経験から学ぶこと
- わざと失敗させてみることができるか
- 成功経験と失敗経験をバランスよく
- おつかいで失敗の意味を教える方法とは
効果的な目標設定の技術
- 最初は完璧でなくてもいい
- 少しずつバツの数を減らしマルを増やしていく
- 不良の心を動かしたすごい武道家
うまい叱り方とダメな叱り方
- 「説得」のカードで切りぬけようとするおろかな親
- 子どもにレッドカードの存在を教えよ
- 親はフェアな審判であれ
動因と抑制のバランス
- 子どものわがままにどう向き合うか
- わがままとがまんを両方育てましょう
- 心理カウンセラーの思い込み
- 葛藤させることの大切さ
公共心と私心
- 社会へでて行ける子に育てるには?
- 「私心」ばかりの大人たち
- 「幸せ感」はお金でははかれません
演出家、プロデューサーになる方法
- 子どもは破壊する存在です
- 子どもの期待をふくらませる嘘
- 10歳までの大切さ
感情コントロールの大切さ
- ケンカから学ばせよう
- 人を殺せる人、殺せない人
- 自分の怖さを知ること
- 社会のせいにしないこと
携帯電話
- とても危険な”子ども専用”
- 携帯電話は親の安心のため?
- 子どもは親を揺さぶります
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